SHIROBAKOという人生
前々回の記事で、P.A.Works制作の働く女の子シリーズを紹介した。
その中の一作「SHIROBAKO」について再度レビューする。
良い点
- 恋愛要素がないこと
- 作画が安定していること
- 無理がある、または非現実的な展開が少ない
珍しい点
- 物語性があまりない
- ある問題が発生したとき、別の展開をはさみながら、数話をかけて解決される
悪い点
- 主要登場人物の外見が被る。キャラデザのぽんかん(俺ガイルの人)は以下のようにデザインしたみたいだが、一番右が黒髪に変更されていて、一番右と左から2番目の区別をつけづらくなっている。
- 3D少女(一番右)が活躍する場面ゼロ。
- あとはまあ・・・いいか・・・
~あらすじ~
上山高校アニメーション同好会の5人は、いつか全員で商業アニメを誓いあった。その中のひとり、宮森あおいは、中小アニメ制作会社に入社して半年も経たない新人である。アニメ業界の一癖も二癖もあるクリエイターの間に入る役割を通して、あおいは、自分にできることを少しずつ見出していく。
さて、SHIROBAKOは、単なる娯楽作品に留まらない。視聴者の仕事に対する姿勢を正してくれるのだ。SHIROBAKOの登場人物が犯す失敗は、一般の職場でも起こりうるからだ。
この記事のタイトルを「SHIROBAKOという人生」とした。SHIROBAKOでは、それこそダビンチコードみたいな大事件が発生するわけではないし、登場人物が超人的な能力を持っているわけではない。物語性が薄いのだ。誰しも幼いころは物語の主人公になりたいと思ったことがあるのではないだろうか。そういう意味では、SHIROBAKOは少年少女には面白く感じられないかもしれない。しかし、人生は物語的でないほうが良い。SHIROBAKOみたいな感じが良い。SHIROBAKOはちょっと大人のアニメであり、人生を描いたアニメなのだ。