好きなバンドについて

Syrup16gというバンドがある。最近は彼らの曲ばかり、ウォークマンのプレイリストに入れて聴いている。Syrup16gの気風を一言で表すならば、メンヘラ(サブカル女子、水商売の娘など)御用達バンド、といったところである。今年に入ってSyrup16gを聴き始めたが、彼らの雰囲気にどっぷり浸かり、自分もすっかりメンヘラになったような気がする。ボーカルとギターをこなす五十嵐の人柄が魅力的である。彼はダメ人間を代表するような人間で、不思議と放っておけないような人柄である。半ニート引きこもりである彼を養いたいと言うファンは数多いだろう。

 

好きな曲をいくつか挙げる。

 

タクシードライバーブラインドネス

一番好き。ポップだが明るすぎず、暗すぎず。冒頭の

「ニュースは毎朝見る ところで思うんだが 占いのコーナーってあれ何 これから眠るのに最悪とか言われて 結構感じ悪いんですけど」

という歌詞で五十嵐の私生活が伺い知れる。

 

・デイパス

Day pass と抗不安薬デパスをかけたタイトル。思うに、これは引きこもりニートの精神状態を歌った曲である。それも、就職活動中だろう。

「君は死んだほうがいい 外の生活はどんな風」

という歌詞は強烈。朝の電車で聞くと一発で鬱になり、家に帰り引きこもりたくなる。

 

・ハピネス

電車に揺られながら夕焼けを眺めるとBGMに流れてきそうな曲。もしくは、ゴッホの「悲しむ老人」を見ながら聞くと良いだろう。

「ねえ そんな普通を みんな耐えてるんだ ねえそんな苦痛を みんな耐えてるんだ」

という歌詞で涙が出そうになる。この思いは誰しもが抱くものだろう。

 

Syrup16gのにわかオタクがつらつらと語ってしまった(しかも早口で)。Syrup16gは気分を暗くするバンドではあるが、それだけではない。自分の心の弱い部分を代弁し、叫び、曲の最後に僅かながらの救済を与えてくれる。しょうがねえから、明日も生きてやろうかな、という気持ちになる。そんなバンドである。